毎年開催され、今年で第15回を迎える「ニッポン新事業創出大賞」(主催:公益社団法人 日本ニュービジネス協議会連合会(以下、JNB))において、九州代表のグリーンリバーホールディングス㈱〈福岡〉、大山食品㈱〈宮崎〉の2社がアントレプレナー部門「特別賞」を受賞されました。
同大賞の「アントレプレナー部門」は、経営者のアントレプレナーマインド(起業家精神)、事業の新規性、革新性、実績等を評価の対象とした歴史ある表彰制度です。
表彰式は、新型コロナ禍の影響により、初のオンライン開催となった「第16回JNB新事業創出全国フォーラム」(主催:JNB、独立行政法人 中小企業基盤整備機構)の中で行われ、全国28社の応募の中から勝ち抜いたファイナリスト9社が各賞を受賞しました。
受賞された2社の皆様、おめでとうございました。
《 受賞企業(九州代表)のご紹介 》
☆ グリーンリバーホールディングス株式会社
代表取締役 長瀬 勝義 氏
〒812-0011 福岡県福岡市博多区博多駅前1-4-4
【事業概要】
同社が進める小面積で多収量な縦型水耕栽培システムを搭載した植物工場において、佐賀エコプラザ(焼却炉)から排出されるCO2と廃熱を利用し、周年型にて「バジル」を栽培。農地面積は約5,000㎡、1つの栽培ユニットサイズ560㎡×4棟がすでに稼働(自社棟3棟・新規事業参入棟1棟)。周辺地域の企業による農業事業参入もフォローアップしており、現在1社参入している。地域雇用も同時に生み出し、地域密着型で循環型な事業となっている。
【受賞のポイント】
地域の雇用を生み出す地域密着型循環事業を目指し、成長が期待される中堅企業として、特別賞に相応しいと判断。
☆ 大山食品株式会社
代表取締役 大山 憲一郎 氏
〒880-1101 宮崎県東諸県郡国富町5008
【事業概要】
同社では、全国に先駆けて開発した和製ホットソース「お酢ベースの液体柚子胡椒(商品名『マーシー』)の米国展開に取り組み、わずか4年で年間30万本と輸出量を飛躍的に拡大。
「マーシー」は、九州伝統の柚子胡椒、醸造酢、唐辛子等、原材料と熟成方法にこだわり、当社の発酵食品活用技術により「辛さ」「旨味」「酸味」のバランスなど最高の美味しさを見極めて仕上げたホットソース。
しかし、米国向けには「辛さ」を感じるタイミングという微妙な味の変更が必要であることが判明。試行錯誤の結果、米国人の嗜好にマッチした「米国向けマーシー」の開発に成功した。これが米国展開への大きな転機となった。
※ホットソース:hot souce/唐辛子を原料としたソース、調味料の総称
【受賞のポイント】
発酵食品活用技術により、常に顧客の嗜好に合致した新製品の開発が今後の成長の源泉となり、「特別賞」に相応しいと判断。
※参考:他の主な受賞企業
・最優秀賞(経済産業大臣賞) : ㈱QDレーザ
・最優秀賞(中小企業庁長官賞) : 株式会社ニットー
・最優秀賞(中小機構理事長賞) : 株式会社biima